「 世界の中心で怪を叫んだけもの 」
11年03月06日
京都・五条楽園歌舞練場
「出演」
語り
怪談社
(紗那・紙舞)
演者
景山歩美
「隠れゲスト」
宇津呂鹿太郎
(実話怪談作家)
「衣装協力」
京髑髏
朱色に染められた絹帯が
そここと垂れ下がるのは
おぞましき何かを封じるためか
はたまた異形のものを讃えるためか
呂の着物、紗の着物、絹織物
全てを祝い帯でまとめた不可思議な女が
揺らめく蝋燭の灯りに艶めいて
怪の始まりを告げまわる
語られる怪異談が渦をなし
いつしか世界は集束していく
かしこしや?
かしこからずや?
終わりの始まりに女は問う
かしこしや?
かしこからずや?
恐れ戦くその心が
叫び声をあげているかと
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